に一度の閏年にしか来ない2月29日
でした。
この入院に先立つこと2日前の2月27日には、
一過性脳虚血発作と呼ばれる一過性脳梗塞
の状態があったのですが、回復したことを
いいことに脳梗塞の恐ろしさを知らないその頃
は、病院にすら行くことなく本格発症?を招く
結果となってしまいました。
一過性脳虚血発作は文字通り一時的に
脳の血管が詰まって脳梗塞の症状を呈する
もので、数時間程度で何事もなかったよう
に収まってしまう、脳梗塞の前兆として
知られています。
この脳梗塞の予告編とも言うべき予兆で素早い処置を施せば、脳梗塞の重篤な後遺症
である麻痺や障害は極めて低い確率で避け得るとされています。
発症当時には、暴飲暴食に喫煙に飲酒、さらに極度の運動不足とメタボリックシンド
ロームの要件を全て満たしていた暮らしぶりでしたので、今考えますと何時脳梗塞に
なってもおかしくはなかったことは自明の理でした。
も全く知識も怖れも知りませんでし
たので、晩酌時に突然食卓の上
のものに手を伸ばしても届かない、
立ち上がろうとしても足に力が入ら
ずに上手く出来なくなっても、
ひどく酔いが回っているのか、酒に
弱くなったのか、という大いなる
錯覚しか持ち得ませんでした。
身体を休めること2~3時間くらいだったと
覚えていますが、時間が過ぎますと先ほどの麻痺した感覚は見事に消えさっていました。
ああ良かった、治った!と安心もし、やはり大きな異変ではなかった、と大変大きな勘違いをこの時してしまいました。
この時こそまさに一過性脳虚血発作だったのですし、後悔先に立たず、この時に適切
な医療処置を受けていれば、その後の入院生活や麻痺やリハビリもなかったかも知れ
ません。
結果的には一過性脳虚血発作の次の日に
脳梗塞を発症しました。
この時にも前日の経験からまた数時間で収まるものとの大きな間違いを犯してしまい、
ひと晩経過してから病院に搬送されるという大失態を演じてしまっています。
脳梗塞は発症から3時間以内であれば、血栓が詰まった場所を溶解する治療も
施せるのですが、一過性脳虚血発作との時と合わせると2回も軽微に済ませる
ことが出来るチャンスをフイにしてしまったことになります。
後年脳梗塞の知識を持っていなかったことを悔やみはしましたが、
きっとこれも自身への大いなる教訓だったのだと今は思っています。
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