よく脳梗塞の予兆や前兆で言われることが
多いのが、手足の痺れやフラつき、そして
視界がぼやけたり、言葉が出なくなったり
することなどでしょう。
私の場合には発症して入院する前日に
一過性脳虚血発作を経験しておりますので、
それが予告編であったともいえるのですが、
後々思い出してみますとひとつだけ思い
当たるフシがあります。
それは勾配の急な下り階段で足の運びが
思うように出来なくなっていたことです。
ひょっとしたらとずっと考えてはいるのですが、このことは中年以降の方には足腰が弱ってしまって、
階段が怖くなったということはよく聞くことですので、脳梗塞の予兆であったという確信はありません。
視界のかすみやぼやけも加齢と共に普通に出てくることですし、さらに自分
自身が目の難病も患っているせいで、目の病気なのか脳梗塞の前兆であった
のか、はたまた単なる年齢から来る衰えであったのかは判然とはしていません。
視力や視野は脳梗塞の発症後もさしたる変化はありませんし、空間を識別
できない障害も起こっておりませんので、目に関する前兆現象はなかった
のではないか、と判断しております。
足に関してだけは発症後に麻痺が、左足に後遺症として残ったことを考え
ますと、もしかしたら下り階段で歩様が乱れたことは、多少なりとも関連が
あったかも知れない、と考えています。
一概には申せませんが、脳梗塞の前には、喫煙も飲酒の嗜好もありましたし、メタボリックシンドロームまっしぐらであったことや、生活習慣も極めて不規則なものでしたので、病気だけではなく体力の問題でもあった可能性もあるとは思います。
発病後は禁煙に適量の飲酒、栄養や運動も
気を配る生活に一変していますので、お腹が
グーグーと鳴ることはあっても、食べ過ぎや
飲み過ぎで動けなくなることはありません。
身体が発する微細なサインをも見逃さない
ように、再発にも細心の注意を払って生活
しているのですが、規則正しい生活こそが
一番の基本であることを痛感しています。