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自分で歩く練習をしていて転んだことが
三度ばかりあります。

 

 

一度目は入院中に夕食後の自主練習を
病棟の廊下でしていた時でした。

 

 

左足の状態はまだ踵からきちんと着地出来る
ことが少ない状態の頃で、膝の内側の神経が
上手く働いていないせいか、足を付く際には
足の裏の外側に偏った重心が掛かる不安定な
ものでした。

 

 

さらに足首のコントロールもまだまだ不十分で、爪先は思うようには上がら
ないため、歩く際には身体は左側を少し後ろに引いて、左足を回し蹴りの
ような要領で太ももごと前に振り回して、なおかつ足裏全部をゴトッと床に
投げ出すような無手勝流歩行を繰り返していました。

 

 

股関節の動きも麻痺によって円滑には行えないために、踏み出しがスッと
前に出ないせいで、足全体を振り子のように振る歩き方をなさる方も街でも
多く拝見しますが、動かないとそうならざるを得ない部分があるのだな、
と退院後に思いました。

 

 

真っ直ぐ歩くのも困難な状態なのに、その日はとくに脚が軽く感じて思い
立って回れ右、とUターンを試みたのですが、まともに体重が左足に
掛かった瞬間に垂直方向と左右の急激な運動に耐えられるわけもなく、
あっさりとお尻から転んでしまいました。

 

 

一応両手を付いてお尻を床に打ち付けるような感じでペタンと座り込んだ
ような転び方でしたが、初めての経験はとてもお尻が痛かったことをはっきり
と覚えています。

 

 

二度目は退院して毎日近所のショッピングセンターや公園で歩くリハビリを
していた頃でした。

 

 

足首の柔軟性を鍛えるためには、不整地や芝生のような平坦ではないところ
歩くのが効果的、との外来の理学療法士の指導から公園の階段に挑戦した時
でした。

 

 

その階段は土盛りした上にステップごとに丸太を置いて区切ってある、わずか
四段ほどの階段でしたが、降りるときにその丸太部分に麻痺した左足の爪先を
乗せて降りようとしたのが大間違いでした。

 

 

例によって体重を麻痺した左足の爪先で
支えられるわけもなく、前後左右に一瞬
身体が揺れたかと思う間もなく、後ろに
倒れてしまいました。

 

 

その時も幸運にも階段の横が植え込みに
なっていて、その植木がクッション替わり
となって身体を支えてくれて、尻もちを
付いた恰好で済みました。

 

 

リハビリや医学上からは褒められる経験
でもありませんが、今となっては貴重な
転びの経験となっているように思います。

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