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一過性脳虚血発作を経て翌日には

脳梗塞発症と、最短記録を打ち立て

そうな勢いで入院加療となりました。

 

 

前日の一過性脳虚血発作の症状が

数時間で収まったことで、今回もと

甘く考えたこと、脳梗塞の恐ろしさを

笑えるくらいに知らなかったせいで、

発症前の千載一遇の機会を逸する

ことになってしまいました。

 

 

再び少し休めば良くなるのでは、との見込みのない見通しは木っ端微塵に打ち砕かれ、
夜半を過ぎても当然のように麻痺した左半身は、その症状を悪化させる一方でした。

 

 

夜明け前5時前後だったでしょうか、トイレに行こうとして歩くどころか、左足が
全く思うように動かない現実には、只々愕然とするばかりでした。

 

 

左手も思うようには動かない上に中指から小指にかけてはじんわりとした痺れが
ありましたが、転ぶ怖さに耐えながら何とか居間に戻ってインターネットで
「麻痺 痺れ」と検索して、脳梗塞の発症を確信しました。

 

 

救急車を呼ぶしかない、午前6時

過ぎ自分自身で電話を掛けて

要請しました。

 

 

この時着替えを行ったのですが、麻痺しながらも

ひとりで着替えることが出来ましたので、まだ脳

梗塞とはいえ入院せずにちょっとした治療で

治るのではないか、と甘い考えでした。

 

 

何しろその日は2月の月末であり、支払いの決済を病院を

済ませてからしよう、などと呑気に考えていたくらいでした。

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