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あたり前のことですが、健常者では意識
しない当たり前のことが、脳梗塞で麻痺
していますと、当たり前には出来ません。

 

 

発症や障害が突然起こるので(実際には
突然ではないのですが)動かせる積りの
これ迄の意識と、実際に動かない現実の
落差に、絶望や怒り、時には生への諦観
まで感じてしまう患者さんもいます。

 

 

自身でも入院初日には動かない左半身を眺めて、このまま寝たきりの障害者と
して残りの人生を歩まなくてはならないのか、と悲嘆を感じました。

 

 

医者や療法士、家族の治療やリハビリや介

護のお陰で、身の回りのこともひと通りの

ことはほぼ元通りの生活に回復することが出来ました。

 

 

それでも回復過程はまるで幼児がものごとを一つひとつ覚えていくような、
ゆっくりとしたスピードで、ことによれば何度も何度も繰り返し訓練
しなければ、極々簡単な動作も周りがハラハラする危うさが常にありました。

 

 

脳梗塞のリハビリでも大きな柱は歩くこと、手を使うこと、そして話すこと
の3つになりますが、発症部位や症状によって千差万別のの麻痺の症状でも、
片麻痺が多く見られることを考えれば、動かない足や手をうまく使って歩い
たり作業をすることは。生活の質の回復を取り戻す上からも火急の課題と
なるでしょう。

 

 

ホンの少しでも動くようになればものすごく希望も活力も湧いて来ますが、
何度練習しても一向に進歩がないように感じる時には、取り組んでいる
プログラム方法にさえ疑念も浮かんで来たりします。

 

 

歩くことひとつを考えて見ましても、以前は何も考えずに歩けていたものが、
発病を境にまるっきり思い通りにはならなくなったりしますので、思い出す
ことや覚えることは、想像以上に膨大です。

 

 

ひとつずつを覚え込む、代替機能に馴染ませる

ためにたいへんに簡単なことですら、

何年も気付かないままということも多々起こり得ます。

 

 

歩く動作でも理学療法士から教わったことは多岐に及ぶので、後年あの時の
アドバイスはそういうことだったのか、と思い当たることも少なくありません。
毎日散歩を継続する中で、フトした瞬間、合点がいくということもしばしばです。

 

 

最近も麻痺した左足の踏み出しの重たさ
を考えながら歩いていて、自分の身体が
左足を庇うためか右前気味に構えた姿勢
であることに、発症後4年経ってようやく
気付きました。

 

 

姿勢を前後左右正して歩いてみますと、
びっくりするくらいに軽く左足を踏み
出せました。

 

 

そういえば入院していた頃に姿勢を正しく、
バランス良く歩く大切さを繰り返し教わったことを、今更ながら思い出しました。

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コメント一覧
  • はじめまして 先月脳梗塞で入院しました 幸いにも後遺症の軽く日常生活は普通に出来ています ですが 後すこしだけ麻痺が回復しません 仕事がすし屋なのですが いま少しだけ上手く出来ません あと めまいのような感じがたまに出てきます 何より今困っているのは すごく疲れやすくなりました 今はまだ仕事を半日で帰らせてもらってるのですが すごい疲労感でいっぱいになります これらの あと少しは 回復するんか すごく心配でつい 焦ってしまいます どなたかあと少しの回復について コメントください


    22/08/2014 8:29 PM | 徳森 義和

  • 徳森 義和様

      コメントを頂きましてどうもありがとうございました。
    軽いご様子で何よりでした。

    それでも疲労感や少し不都合なことでお悩みのお気持ち、
    心よりお察し申し上げます。

    私も発症後2ヶ月程度は疲労感や根気のなさに
    たいそう不安を覚えました。

    パソコンを開いてもものの30分も持たずに
    だるさや疲労感に投げ出しておりました。

    ですが次第に触っていられる時間も伸びまして、
    発症後6年の今では仕事で日中ずっとPCを眺めて
    いられる迄回復しています。

    徳森さんも徐々にきっと元通りのお身体に戻られると思います。

    お辛い時期でしょうが、どうぞ明るいお気持ちで
    お過ごし下さいませ。


    22/08/2014 9:21 PM | pizu

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