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総じて医学用語には難解なものが多い
のですが、脳梗塞の発症以来私自身は、
筋肉のひきつれとか萎縮と理解していた
筋肉の緊張状態は、痙縮(けいしゅく)
と呼ばれています。

 

 

脳梗塞や脳卒中だけではなく、脊髄損傷や
脳性麻痺によっても見られる症状ですが、
脳卒中の患者では実に65%が発症するとの
データが報告されています。

 

 

麻痺は恣意的に手や足を動かせない不随の症状

であるのに対して、痙縮は筋肉が緊張のあまり、

手足が動きにくくなったり、反対に勝手に動いて

しまうことも指します。

 

 

脳梗塞では、指を握ったままの状態が続き、
開きにくくなったり、肘や足先が曲がった
ままになるなどの症状が多く見られます。

 

 

発症後4年経過して片麻痺側である左手には、今も若干ですが痙縮の症状が
残っていて、意識が緩むとひとりでに内側へと指が向いていることが
あります。

 

 

発症当初は立ち上がる時などに掌を支えにするような動作では、左手は軽く
握るような形で内側に痙縮して、手の甲を床面や肘掛けなどに押し付ける
ことがほとんどでした。

 

 

意識して掌を使うことと、手を広げたり反らせる運動を絶え間なく行うことで、
徐々に痙縮は解消されていきましたが、極度の緊張状態でこわばりが強くて
硬直してしまっている場合には、内服薬やボツリヌス療法、神経ブロック注射、
外科的な療法などで緩和することになります。

 

 

中でも最近注目を集めているのは美容整形などで名を知られるボトックス
用いた療法で、その効果は昨年秋に新たな治療法として承認されたことでも
さらに関心を高めています。

 

 

動きにくい状態の痙縮が常態化しますと、
筋肉が固まってしまう拘縮(こうしゅく)
に陥って、日常生活にも多大な影響を
及ぼすものとなります。

 

 

ボトックスを筋肉注射する治療によって、
筋肉が柔らかく動かしやすくなり、筋肉の
固まりや、痙縮に伴う痛みの緩和にも
大きな効果があるとされています。

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